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金属アレルギー|新宿新南口(南口)・新宿三丁目駅徒歩2分の歯周病専門医が在籍する歯医者|有田歯科医院

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院長コラム

  • 金属アレルギー 2017.02.15

  • 原因不明の皮膚疾患は口腔内に原因があるかもしれません。

    金属アレルギーといえば、アクセサリーなど金属と接している皮膚部分に炎症を起こす接触性皮膚炎を思い浮かべるかもしれませんが、金属と接していない他の部分にも発症する全身性接触皮膚炎も頻繁にみられます。中でも歯科金属による金属アレルギーは、無意識のうちに誰にでも起こりうるもののひとつです。

    ■歯科金属がアレルギーを起こすしくみ

    まず、金属アレルギーは金属そのものがアレルギーの原因(抗原)になるわけではない点を認識しておく必要があります。例えば歯科金属では、唾液に触れるとイオン化して血中に入り込み、皮膚や粘膜の蛋白質と結合することで生体的には存在しない異種蛋白となり、血液を通して皮膚に運ばれます。皮膚では皮膚免疫の中心を担うランゲルハンス細胞に取り込まれ、この細胞によって”異物”とみなされることで、金属と反応するリンパ球が局所のリンパ節で作られます(これを感作といいます)。感作が生じると、次にその金属が再び皮膚に運ばれた時に、ランゲルハンス細胞が過剰に反応します。これが金属アレルギーです。喘息やアトピー性皮膚炎が即時型アレルギーと呼ばれるのに対し、金属アレルギーは一般に遅延型アレルギーであるとされます。皮膚をはじめ、肺や肝臓にも影響を及ぼすことがあり、具体的には腎炎、喘息、過敏性肺炎、偽アトピー性皮膚炎、扁平苔癬、そして掌蹠膿疱症などが知られています。

    ■歯科金属アレルギーへの認識

    歯科金属アレルギーが注目されるようになったのはごく最近のことです。その理由として、皮膚に症状が現れることが多いため、最初に皮膚科で診察を受ける場合が多いこと、また皮膚科医や歯科医の多くが、歯科金属がアレルギーの原因になるという事実を十分に認識していないことなどが挙げられます。
    しかし最近、雑誌やテレビ番組などによって、ようやく歯科金属アレルギーと皮膚疾患の関連が報道されるようになり、医師や一般の人による認識も徐々に高まってきているようです。有田歯科医院でも、皮膚科などの一般医科や薬局などからの紹介、インターネットホームページ等を通じて相談を受ける機会が増えてきています。
    もちろん皮膚や粘膜の異常が全て歯科金属アレルギーが原因ではなく、ごく一部でしかないことを頭に入れておくべきではありますが、歯の治療に金属の充填物を用いていて、なおかつ皮膚や口腔などに異常がみられる場合は、歯科金属が直接の原因であったり、症状の悪化を促進している可能性があるかと思います。毛髪の金属分析のデータで水銀が高濃度で検出され、歯科金属アレルギーを疑ってアマルガムを除去したところ、30年間治らなかった乾癬が半年で改善したという報告例もあります。

    ■掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)とは

    手のひらや足の裏に無菌性の膿疱が多発する皮膚疾患で、30~50歳の女性に多いと言われています。皮疹は水疱で始まり、膿疱化する。膿疱ができると非常にかゆく、2~3日で乾燥し、かさぶたが形成され、やがて、崩れ落ちます。爪の肥厚、変型や変色もみられます。関節、腰、胸の痛みを伴う場合もあり、症状の改善と悪化が慢性的に繰り返されるのが特徴です。
    症蹠膿疱症は、金属アレルギーや体のどこかの慢性感染病巣(歯周病や慢性扁桃腺炎、虫垂炎など)による細菌アレルギーが原因であると考えられています。金属が原因の場合、水分の豊富な環境でイオン化しやすいことから、汗腺が集中する手のひらや足の裏に発症するものと思われます。歯科金属や体内の感染巣が原因になるという認識がまだ社会的に広まっていないため、皮膚科を転々とする方も多数おられるようです。

  • 急性壊死性潰瘍性歯肉炎 2017.02.15

  • ご相談 「歯肉がヒリヒリして痛くてたまりません」

    1週間ほど前から、歯肉がヒリヒリして痛くてたまりません。歯を磨く時にも出血があります。口臭も少しきつい感じがします。歯科では、歯磨きの時に強く磨きすぎたのでは?と言われました。でも、やさしく磨いていても、一向に良くなりません。 (東京都 男性 25歳)

    急性壊死性潰瘍性歯肉炎 【きゅうせいえしせいかいようせいしにくえん】が疑われます。

    【症状】
    歯肉の痛み
    – 歯肉からの大量の出血-圧力または刺激に反応して
    – 歯肉が赤く腫脹
    – 歯肉上に灰色の膜
    – 歯の間の歯肉乳頭にクレーター様の潰瘍
    – 口内のいやな味
    – 口臭or呼気悪臭
    注: 症状はしばしば突然起こります。

      急激に歯と歯の間の歯肉(歯間乳頭(しかんにゅうとう))に痛みが出て、赤く腫れ、1~2日で歯間乳頭は破壊され死んでしまい(壊死)、潰瘍が形成されます。
    潰瘍部は、白血球、赤血球、フィブリン、壊死組織片、細菌塊などからなる灰白色の偽膜でおおわれます。偽膜ははがれやすく、取れてしまうと潰瘍部が露出するため、血が出やすく、食べ物や歯ブラシなどが当たることで痛みも現れます。
    通常、歯間乳頭と歯の縁の歯肉に病変は限られ、歯間乳頭がクレーター状に陥没するので、歯と歯の間にすきまができます。軽症の場合は4~5日で治りますが、重症になると病変は歯槽(しそう)粘膜、扁桃(へんとう)など周囲組織に波及し、発熱、頭痛、倦怠感(けんたいかん)、頭と首のリンパ節の腫脹(しゅちょう)などが現れることもあります。

    【原因は何か?】
    口内では通常は種々の微生物がバランスを保っています。急性壊死性潰瘍性歯肉炎は正常な口内細菌が過剰になり、歯肉の感染と炎症を起こして、痛みを伴う潰瘍が生じたときに起こります。細菌の過剰な増殖にはウイルスが関与していることもあります。危険因子には劣悪な口腔衛生、栄養不良、喉、歯、口の感染、喫煙、精神的ストレスなどがあります。この疾患はまれで、通常は15歳から35歳の成人前期に見られます。

     

    治療法

    洗口剤やうがいで、口のなかを極力清潔に保つことが重要です。できれば歯ブラシでていねいに磨くことがより望ましいのですが、炎症のある歯肉に触れると痛みが出るので注意して磨くようにしましょう。歯の面についた汚れは、綿棒やガーゼを使ってこすり取るのもひとつの方法です。
    徹底した歯磨きとデンタルフロスの使用はできるだけ頻繁に行い、少なくとも日に2回、できれば各食後と就寝前に行います。塩水(コップ1杯の水に茶匙半分の食塩)は歯肉の痛みを和らげる効果があります。過酸化水素水は歯肉の洗滌と加湿を行いますが、壊死した歯肉の組織を除去するためにもしばしば使用されます。発熱のある場合には抗生物質が投与されることがあります。痛みを和らげるためには、鎮痛剤も使用します。
    全般的な健康状態を保つ必要があります。これには適切な栄養と睡眠、休息、およびそれとバランスをとる運動が含まれます。喫煙や香辛料を多用した食物を含め、刺激物は避けるべきです。

    歯肉の痛みが治まった後に、歯石除去と歯のクリーニング(口腔衛生士による種々の器具を使ったプロフェッショナル・ツース・クリーニング)を勧めます。この疾患が治癒するまで、定期的、かつ頻繁な口腔清掃と検査が勧めます。口腔衛生、禁煙のための方法、ストレス軽減などについて学習が必要な場合もあります。

  • 扁平苔癬 2017.02.15

  • ご相談 「頬の内側に白いレース状の口内炎のような物ができました」

    半年ほど前から、両頬(ほお)の内側に白いレース状の口内炎のような物ができ、歯肉がヒリヒリしています。辛いものや酸っぱい物はとてもしみます。 (東京都 女性 45歳)

     

    扁平苔癬 【へんぺいたいせん】

     ご質問の症状は、口腔扁平苔癬の典型例と考えられます。原因は不明とされ、確実に完治させる治療法は確立されていません。精神的ストレスも病因の一つと考えられており、発症がなんらかのストレスに関係がある場合、自然に治癒していくこともあります。がんとの関係は否定的ですので、気長に治療を続けることが、結果的に症状の軽快につながります

     

     

     

    専門家のアドバイス  「口腔内環境を良好に」

    口腔(こうくう)扁平苔癬は、口腔粘膜に角化異常を伴う炎症性病変です。頬粘膜は扁平苔癬が最もよくできる部位で、年齢では中高年層に、性別では女性に多くみられます。症状は、口腔粘膜に光沢のある乳白色の線状のものがレース状に配列し、その周囲粘膜が赤みを帯びていて、びらんを伴うことが多く、びらんや潰瘍(かいよう)が形成されると、入れ歯などの接触や辛い食品などに刺激されることによる痛みがあります。経過は慢性で、非常に長いのが特徴です。

    歯科用金属に対する金属アレルギーが原因ではないかとも言われていますが、扁平苔癬との関連については明らかにされてはいません。歯や入れ歯に使われている金属を、チタンや、金などの貴金属、セラミック、プラスティックに置き換えることにより、長年の口腔扁平苔癬が完治したという報告があります。

    治療法としては、ステロイド軟膏を病変部に塗布することや、ビタミンAの摂取が効果的です。病変の範囲が小さい場合は、切除やレーザーによる治療も試みられています。

    扁平苔癬は一度良くなっても再発を繰り返す慢性疾患です。たとえ病変が消失しなくても、病変が縮小し自覚症状がない状態が続く限り問題ありません。ただし、虫歯や歯周病、入れ歯の不適合などは、扁平苔癬を悪化させるため、口腔外科での診察とともに、かかりつけの歯科を定期的に受診して、口腔内環境を良好に保つことを心がけてください。

  • お口美人は正しい「歯磨き」から! 2017.02.15

  • 人と人とのコミュニケーションは、口から始まります。会話や食事などのとき、意外と見られている口元だから、正しい歯磨きで歯周病や口臭を予防して、”お口美人”を目指しましょう。

    磨けていないから歯周病になる


    歯の二大疾患は「虫歯」と「歯周病」。虫歯や予防や治療への意識の高まりで減少してきましたが、歯周病はほとんど減っておらず、30歳以上では約8割が歯周病にかかっているのが現状です。

    歯周病は、歯と歯肉の境目(歯周ポケット)に細菌が入り、歯肉が炎症を起こして腫れ、さらに進行すると、歯を支えている骨がとけてしまう病気です(図1)。

    初期では、歯磨きのときに出血したり、わずかな口臭があるなどしますが、痛みの自覚症状がまったくないため、気づかないうちにどんどん進行します。歯肉が腫れる、痛い、歯がグラグラするといった症状が出てくるのは、すでに中期。ひどくなると、歯が自然に抜け落ちてしまいます。
    また、歯周病が原因の口臭は、細菌がニオイのもとを出しているため、完治しない限り消えることはありません。


    では、現在では歯を磨く習慣がある日本人に、なぜ歯周病患者が多いのでしょうか。その最大の原因は、多くの人が虫歯や歯周病の原因となる歯垢(プラーク)を、歯磨きで十分には取り除けていないからです。歯周ポケットの中の歯垢は、唾液中のカルシウムと結合して頑固な歯石に変わります。歯石は歯ブラシでは取ることができないので、歯科医院で取ってもらいましょう。
    しかし、これは取るのがとても大変です。きれいに取ってもらった後は、歯磨きを十分におこない、二度とつかないようにしなければいけません。

     

     

    歯磨きのポイントは?

    まず、歯ブラシはシンプルなもので十分。軟らかすぎず、硬すぎないものを選びましょう。
    磨き方は、磨く場所に歯ブラシの毛先を垂直にあて、磨き残しに注意しながら軽く小刻みに動かすこと(図2)。

    毛先を垂直にあてると、ブラシの弾力で歯垢を効率よく落とせます。”ゴシゴシ”と強く動かすと磨けているように思いがちですが、毛先が開いて歯垢が落ちない上に、歯や歯肉を傷つける原因にもなります。
    また、落ちない磨き方で一日何回磨こうが、何分磨こうが効果はありません。とにかく、歯垢がなくなるまで磨くこと。
    歯間ブラシやフロス、洗口液は歯磨きの補助的なものとして使いましょう。歯間ブラシは、細めのものを使うこと。サイズの大きいものを使っていると、すき間がどんどん広がってしまいます。
    歯科を受診して、歯磨き指導や定期検診を受けることも大切。また、甘いものを控える、よく噛んで食べる、歯ぐきを丈夫にするビタミンCをとるなど、生活習慣も見直しましょう。
    いつも素敵な笑顔でいるために、お口の中を清潔に保ってください。

  • 歯石を取る 2017.02.15

  • 抜歯をしないで、しかも治療のイタチゴッコを避けるために必要な3つの条件のうち、第1は適切な予防指導を受ける、第2は「きわめて精密な治療を受ける」でした。

    治療は診査・診断に基づいた診療計画にしたがって進めなければなりませんが、この計画の中に欠かせないのが歯石除去(スケーリング)です。

    歯石は歯垢(しこう)と唾液の中のカルシウムなどが結合して歯の表面に沈着して出来るもので、バクテリアの死がいなども含まれる大変不潔なもの。硬い歯垢とも呼ばれています。歯石は歯周病が進行するにしたがって、次第に深く、歯の根の先に向かって沈着して行くのですが、これを取り除いて、歯の根の表面をきれいにするのが歯石除去です。ところが、この歯石を取るという単純な作業がなかなか大変で、10分や15分ぐらいでは決して取りきれるものではありません。

    歯石は、歯と歯ぐきの間の歯肉溝と呼ばれる溝の中で、しっかりとカキ殻のように歯の根にこびりついています。これをごく小型の刃物を使って、手作業でこそげ取るのですが、歯周病の進行が進んだ歯ほど歯肉溝が深く、目には見えない根の表面を、指先の感覚だけを頼りに行う作業は、熟練と根気が要求される高度な技術なのです。

    どうしても歯石が取りきれないときは、手術をします。歯ぐきを骨からはがし、歯の根を肉眼で見える状態にして歯石を取るわけです。歯の根の表面を歯石のような異物がなくてなめらかな状態にしないと、歯周病を根本的に治療することが出来ないのです。

    このような手術をできるだけ避けて歯石を除去するためには、患者さんの協力が不可欠となります。歯石除去に先だって、適切なブラッシングが行われていないと、歯肉溝からの出血が激しく、とても歯石など取れるものではありませんから。

    ブラッシングをして歯石を取り、またブラッシングを続けてこそ、さらに深い歯石を取ることが可能になります。正確なブラッシングをしなければ、せっかくきれいになった根の表面にまた歯石が沈着し、イタチゴッコがはじまるのです。

  • 磨けば回復する 2017.02.15

  • 口腔衛生指導はブラッシング指導だけではなく、咀嚼の指導、食べ物についての指導などもあります。ところが、歯を磨くことは誰もが長年やってきたことです。今さら、歯磨きの練習なんて? 子供じゃあるまいし、そんなことより早く、治療を始めてもらいたいと言い出す人も少なくありません。歯のまわりに付いている細菌をすべて取り除くことは簡単ではありません。高度なテクニックを必要とします。指導を受け実行するということは、日頃から慣れ親しんだ磨き方を変えることですから、容易なことではありません。でも、指導は受けても、実行と技術が伴わないと、歯垢が落せず歯周病は進行するばかりです。

     本気で毎日のブラッシングの方法を変えていこうという気持ちになってもらうために、私たち歯科医はいろいろ苦労するのですが、何よりもまず、歯周病について正確な知識を持ってもらうこと、ブラッシングやメンテナンスの重要性について納得してもらわねばなりません。私のオフィスでは“カウンセリング”という時間を設け、これからブラッシング指導を受ける患者さんに、ここで一緒に歯周病についての勉強をすることにしています。ここでは、スライド写真を見て話を進めていきます。まず、多くの患者さんたちの初診時のお口の中の状態に始まり、口腔衛生指導を受けて正しいブラッシングが身についてからの口の中の変化、治療がすべて終わった状態、そして現在に至るまでの経過の記録写真は、これから指導を受ける患者さんたちに明るい希望とやる気を起こさせるようです。

    口腔衛生指導で習得したことを着実に実行すれば、それだけで初期の歯周病なら大半の問題は解決します。全部の歯がグラグラになって、柔らかい物しか食べられない末期の歯周病の場合でも、これだけで歯周病の進行を遅らせる効果はあります。このステップなしには、私の歯周治療は成り立ちません。次のステップの治療へと進むための第一段階なのです。

  • 一本ではなく全体を 2017.02.15

  • 治療を進めてゆくためには、まず現在のお口の中の状態を診査し、これに基づいて診断し、さらに綿密な治療計画を立てる必要があります。痛くて日常生活にさしさわるような歯があれば、さしあたりの応急処置をしなければなりませんが、それは別として、歯周病の治療は一本あるいは数本の歯を症状にしたがって無計画に治療しても、成功することはありません。お口の中にある全ての歯を一つの単位としてとらえ全身の健康と一体のものとして考えて治療計画を立てて、治療を進めてゆかなければなりません。
    この治療計画の細部の内容については、もちろん患者さんによって異なってきますが、どのような症例でも、これだけはどうしても必要だという三つの条件があり、そのうちどれが欠けてもこの計画は成功しません。
    この三つの条件とは、
    (1) 徹底した予防教育、予防指導を受け自分自身で実行すること。
    (2) きわめて精密な治療を受けること。
    (3) 治療後も定期的に検診を受け、そのつど必要な指導と処置を受けること。
    (メンテナンス・リコール)
    多くの歯科医がやってきたことは②の条件だけを満たそうとするものだったと言うことになります。それだけでは必ず失敗に終わると言うことはもう前回の説明で十分ご理解していただいたと思います。上手で、良心的な治療では、また再治療の繰り返しとなるだけです。結局、良心的ではない結果が待っていると言うことを肝に銘じていただきたい。この三つの条件の中で、どれが一番大事かと聞かれれば、①の条件だと答えます。どんな病気でも、原因が取り除けなければ、本当の意味での治癒ではないのです。次回からこの三つの条件について詳しく解説いたしましょう。

  • 歯ブラシ一本の威力 2017.02.15

  • 歯周病の歯を抜歯をせず、しかも、治療の繰り返しを避ける方法はありますが、それはあなた次第です。私たち歯科医は、歯周病の患者さんの歯石を取り除いたり、場合によっては手術して歯石を取ることもあります。歯茎にお薬をつけたり、かみ合わせのアンバランスを調整したり、固定と言って揺れている歯をつなぎ合わせたり、いろいろな処置を行います。このような処置は古くから、日本で行われてきている治療方法ですが、結果は全て失敗に終わりました。

    診療室で歯科医がどんな処置をしても、歯周病にかかった歯は結局、抜け落ちてしまったのです。ところが、歯垢の中のバクテリアを歯垢ごと取り除くブラッシングが、今までのどんな治療より効果的で、歯周病が目覚しく短期間で改善されると言う事実を証明した日本人がいました。それは当時、アメリカ留学から帰国されて間もない東京医科歯科大学の石川純先生でした。
    たかが一本に歯ブラシの使い方で、歯周病がこれだけ改善されるとは‥‥。いったい今までの治療はナンだったのか? 衝撃的な出来事でした。これは昭和30年代後半のことでした。

    私たち歯科医が診療室でどんな処置を行ったとしても、患者の皆さんは三度の食事をしなければならないのです。食べかすが残り、そこにバクテリアが繁殖を始めた瞬間から、また歯周病は再発し進行します。長い間、歯科医が行ってきた歯周病に対する努力が失敗に終始したのは、今になって思えば、実に当然のことだったのです。

    抜歯をせず、しかも治療の繰り返しを避けるためには、皆さん自身が行うブラッシングがもっとも大切なのです。だから、「あなた次第なのです。」私たち歯科医の役割は、診療室でのいろいろな処置よりも、むしろ皆さんが日常生活の中で、自分の健康を守ってゆくために、皆さんが十分納得の行く指導することにあると言っていいでしょう。

  • 予防が一番 2017.02.13

  • 歯周病への対応の仕方には次の3通りがあります。
    ① 痛くなったら治療を受け、ひと段落着いたら、また我慢できなくなるまで、歯医者さんを敬遠する。結果的にはだんだん歯はなくなってゆく。イタチゴッコがこれ。
    ② イタチゴッコを避け、肉体的、精神的、時間的、経済的な無駄を省くため、思い切って歯を全部抜いてしまって総入れ歯にする。かなりの決断が必要です。
    ③ 意識的な抜歯もせずに、しかもイタチゴッコを避ける方法は?ただし、これには
    ⅰ. 適切な予防法の指導を受けて実行する。
    ⅱ. きわめて精密な治療を受ける。
    ⅲ. メンテナンス・リコールを受ける。
    という条件付。
    この3通りの方法のうちどれを選ぶか?
    ブラッシングだ、メンテナンスだと面倒なことはイヤだし、歯をそっくり抜いてしまうなんてとんでもない、という人は①を選ぶしかないでしょう。その代わり、イタチゴッコのあげく、歯はなくなってゆくことだけはあらかじめご了承ください。③の方法を選ばれるのなら、初期ならともかく、中期、末期になってからでは、三つの条件が大変厳しい上に、症状において時間も費用もかかることを承知の上で選んでいただきたい。面倒な手間をかけるのはお断り、歯を抜いてそう入れ歯にするのも困る、イタチゴッコもしたくない、と言う様な虫のいい方法は残念ながらないということです。
    歯周病には出来るだけ早期の対応が必要です。最善の方法は?もちろん予防。おわかりいただけましたか?

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